2011年7月23日 (土)

本『県庁おもてなし課』

51jyclnxygl_sl500_aa300_1 先日読んだ有川浩の『県庁おもてなし課』が面白かった。

高知県庁の観光部に新しく出来た『おもてなし課』の職員の奮闘ぶりを描いたフィクションなのだが、実際におもてなし課というのが高知県庁にあるそう。

東京に住む私には、四国・中国地方というのは馴染みがない。

関西あたりまではわりに身近に感じられるけど、その先と言うと、県の位置も心もとない状況。

むしろ、九州や沖縄の方が旅行先として行く機会も多いのでは?と思う。

高知と言えば、せいぜい、龍馬と四万十川、大酒飲みで気性の荒い知人の出身地だ…くらいしか思い浮かばなかったが、この本を読んで、次の旅行先は高知もいいなと思った。

豊かな自然に恵まれているが、観光地としてはいまひとつパッとしない高知に、観光客を誘致しようと奮闘するおもてなし課員の面々。

一般的とはいえない県庁独自の常識とかルールにぶつかり、組織の厚い壁にくじけそうになりながらも、民間との協働や県民目線に立とうと頑張る若い職員の気概が清々しい。

高知が出身地だという作者の暖かい眼差しを感じる一作だ。

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2011年6月 2日 (木)

本『お金の危機管理ハンドブック』

本『お金の危機管理ハンドブック』

東日本大震災のあと、私なりに危機管理マニュアルを作って、日々準備しているところだけど、専門家の考えも参考にすべく『大災害に備える!お金の危機管理ハンドブック』という本を読んでみた。

読んでみて、やっぱり私の考え方は正しかったと自信を深めたね。

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2011年5月 3日 (火)

本『定年後 年金前』

本『定年後年金前』

岩崎日出俊の『定年後年金前』という本を読んだ。

前々から気になって読みたいと思っていたのだが、ほんの二時間程で読み切った。

一見硬そうな新書だが、書いてあることは、これまで私があれこれ想定してきたことの範疇で目新しい内容ではなかった。

とは言え、退職した後年金が貰えるまでの空白期間が生じる我々の年代の者にとって、どうこなしていくか?というこの手の指南書はまだしばらくは興味の対象ではある。(* ̄ー ̄*)

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2011年2月13日 (日)

本『役に立たない日々』

418t8rlyzjl_sl500_aa300_1 絵本『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子が書いたエッセイ。

彼女は昨年11月にガンのため亡くなられたが、この『役に立たない日々』は、晩年の数年間のあれこれを切り取ったエッセイである。

100万回…があまりにも有名で、私も何回か読んだことがあるが、著者についてはよく知らなかった。

でも彼女、ホント面白い。

鋭い。

毒舌。

いっぱい笑わされ、たくさんホロリとさせられた。

周りを観る目、人を観る目、そしてその裏にある物語を感じ取るハート。

熱くて、潔くて、72年の人生を一気に駆け抜けた彼女に拍手。

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2011年1月19日 (水)

本『ぎっちょんちょん』

51s555arc2l_sl500_aa300_1 群ようこの新作『ぎっちょんちょん』を読んだ。

結婚式場に勤める34歳のシングルマザーが、ひょんなことから小唄と三味線にはまり込み、熱心に練習して芸妓を目指してしまうという話。

群さん独特の軽妙な語り口で飽きさせず、どんどん読み進んでしまう。

お師匠さんや現役芸者の姉弟子たちの凛としたたたずまいは憧れだし、小唄の粋で洒落た歌詞は実にセクシーだ。

私も…と、つい手を出しそうになったけど、私にとってはお稽古の際の正座が何よりの苦行だろうと思う。

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2010年10月10日 (日)

本『ブルー・ゴールド』『禁猟区』

51j5f3nupl_sl500_aa300_1_2 真保 裕一の新作『ブルー・ゴールド

今や貴重な資源であり高価な商品となりつつある水にまつわる話。

商社による土地買収を軸にしたミステリーなんだけど、なかなか読みごたえがあった。

最初は、話が硬くて、いまいちか?と思ったけど、中番から一気に読んでしまったよ。

乃南アサの新作は『禁猟区5169bhfrgrl_sl500_aa300_1

手にとってみたら、短編だったのでちょっとがっかりしたのだけれど、4編ともそこそこ面白かった。

警察内部の犯罪を追う監察官の話。

どんな鬼刑事だって、人は人。ほんのわずかな心の綻びから転落していく様は実に悲しい。

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2010年9月 5日 (日)

最近読んだ本

324309181佐川光晴『おれのおばさん

超有名中学に通うボクは、突然の父親の逮捕でこれまでの生活が一変した。専業主婦だった母は住み込みの介護の仕事につき、ボクは母の姉が経営している札幌の養護施設へ。

たくさんの問題を抱えた中学生ばかりを預かって、パワフルに生きる叔母恵子に圧倒されるボク。

登場人物誰もが心に傷を持ちながらも、他者に優しく、前向きなのがいい。

322988511 真保裕一の『デパートへ行こう

これも面白かった。

今やホームレスとなり、子どもの頃母に連れられて行った夢のような場所「デパート」で、別れた娘と会うことだけが楽しみだった男は、ある日「デパートなんてダサい」と、娘から断られたあげく連絡を絶たれてしまう。

ある業績不振の老舗デパートで交錯する様々な人たちの心模様を描く。

Htbookcoverimage1 昨夜一気に読み切ってしまった雫井脩介の『つばさものがたり

涙を拭きながら読み終わって気がつけば、深夜3時だった。

母と故郷でケーキ屋さんを開くのが夢で、東京の有名な洋菓子店で働いていた小麦は26歳。しかしガンに侵され、誰にも打ち明けられぬまま故郷の北伊豆に帰ってくる。

優しい母、大好きな兄夫婦、そして天使の友達がいるという一風変わった兄の子叶夢(かなむ)に助けられ、小さなケーキ店を始めるのだが…

叶夢しか見えない天使と妖精のハーフ、レイ(レイモンド)の修行に巻き込まれていくなかで、父子・兄妹・母娘・夫婦…の絆が強まって、感動的なラストへ。

心洗われる秀作だ。

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2010年6月22日 (火)

5時半起きのススメ

Htbookcoverimage1_2 朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!という本の広告を、電車の中で見つけた。

昔から、早起きは三文の徳(恥ずかしながら、私はずっと徳ならぬ得だと思っていた)と言うから、良いことには違いがない。

でも私は、若い頃から宵っ張りのタチだったから、普段寝るのは夜中の1時過ぎということが多い。

たまに、疲れたからと早めに休んでもその分早く目覚めてしまって、却って調子が狂ってしまうことも。

人間の睡眠リズムや脳の活動を考えれば、朝5時台に目覚め活動を開始させるのが効率的と理論的に言われれば、なるほど…と頷かざるを得ない。

まあ、夏場に入って、早起きもそれほど苦じゃないし、夜の2時間を朝に回すだけだと思えば簡単に出来そうと思い、息子に『母は早起きするぞ!』と宣言したら、いつまで続くかねぇと軽くいなされてしまったよ。((w´ω`w))

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2010年5月23日 (日)

本 内田康夫 三連発

フリールポライター浅見光彦が事件解決に活躍する内田康夫のシリーズ本が好きだ。

単発ドラマとしてテレビでも人気のこのシリーズは長男も大好きで、会話が少なくなった親子の潤滑油的存在でもある。

パターン化されマンネリ気味でもあるけれど、世相を反映した内容はそこそこ面白く、年1冊程度のペースで発売されるたび、親子して争うように読んできた。

ところが、今年は何故か立て続けに新刊が発売(2月・3月・4月)された。

41klodajrl_bo2204203200_pisitbstick 量産するのはどうかな?と思っていたら案の定、1作目(教室の亡霊)・2作目(神苦楽島上下)はいまいちだった。

2作目の『神苦楽島』は、上下本ということもあり、読み切るのに苦労した。

途中中だるみで飽きてしまい、内田作品では珍しく途中放棄か?と思ったがなんとか読み切った。

51nhrcg6zl_sl500_aa300_1 3作目の『不当辺三角形』でようやくいつもの面白さが戻ってきたような気がした。

講談社100周年書き下ろしの記念作品だそうだ。

この手のシリーズ化された探偵ものは数多くあるけれど、主人公にどれだけ魅力があるか?がカギだと思う。

また、どうしてもシリーズで読みたくなるので、1作1作を丁寧に作っていかないとマンネリになって、どれもこれもごっちゃになって分けが判らなくなる。

全く同じ表現を使いまわしするひどい事例もあった。

金田一耕助(横溝正史)・宮之原警部(木谷恭介)・十津川警部(西村京太郎)…など、ずいぶんたくさん読んだけど、今はもう飽きた。

場面設定やトリックなど新しいアイデアは無尽蔵に出てくるわけもなく、作家さんも大変だろうなぁと同情もするが、内田康夫サンには、1作1作に精魂込めて丁寧に作ってほしいなと願うばかりだ。

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2010年5月10日 (月)

連休中に読んだ本

ゴールデンウィークの5連休で4冊の本を読んだ。

おじさんとおばさん』 平安寿子

オープン・セサミ』 久保寺健彦

光媒の花』 道尾秀介

十字架』 重松清

062159391 この中では、『十字架』が印象深い。

中学2年でいじめを苦に自殺した少年。彼の遺書の中に4人の同級生の名が記されていた。

親友と名指しされた少年。
恋心を伝えられた少女。
いじめの首謀者として決して許さないと書かれた少年2人。

自殺した少年の家族(父・母・弟)と彼ら4人が背負った十字架の重さとその20年に及ぶ永い日々をつづったこの本は、息苦しく辛い。

命を絶った少年が拠り所としていた場所として、ストックホルムの森の墓地が出てくるのだけど、読み終わってすぐネットで検索してみた。

街中に近い広大な公園に立つシンプルな十字架が、すっくりと立つ姿を見て、何故か少しホッとした。

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